MEMBER理事長所信

公益社団法人中野青年会議所 2020年度理事長 丸谷 繁弘
公益社団法人中野青年会議所
2023年度理事長 小坂 直矢

【所信】

【生まれ育った町】

私が生まれ育った山ノ内町はどんな町か。春はフキノトウやつくしを採って、夏は沢蟹やヤゴを捕まえて、秋はりんごやぶどうに囲まれて、冬は雪遊びをする。幼少期の登下校で沢山の四季を感じ自然とこの町の魅力に触れることが出来る町です。県外ナンバーの車が避暑地・行楽地・スキー場を求めて志賀高原に集まり、人の温かさと街並みに癒しを求めて浴衣の観光客が湯田中・渋温泉郷を巡る、子供の頃から当たり前だった光景が山ノ内町を代表するかけがえのない魅力です。自分が当たり前のように見ていた光景や体験が他の地域にはない、とても魅力的なものでした。そしてこの町があるのは、多くの人の支えがあるからです。安心安全を守る消防団、伝統文化を承継する祭祀団、自然を管理して後世にのこしていく区の集まり、私が関わらせて頂いたのは限られたコミュニティではありますが、皆地域の為に活動していました。そしてどの組織も共通して言えることは、地域の方々から協力を得ながら活動しているということです。この活動に触れることは地域のことを考えるきっかけに繋がり、地域のことを考える人が増えることで、この地域は更に明るく豊かになると確信しています。

そして私は、とある団体に出会いました。

【(公社)中野青年会議所との出会い】

2016年の春、先輩に誘われて(公社)中野青年会議所に入会しました。その先輩は知ってか知らずかその年の12月で卒業してしまった為、全く関わりのない業種の方々の中で、尚且つ私が暮らす山ノ内町の会員が極端に少ないコミュニティでのスタートとなりました。「必要とされたらその期待に応える、どうせやるなら全力で、そして自分の色を出す」その三点は曲げずにやろうと決めて活動に参加しました。当時の(公社)中野青年会議所に先入観はありませんでしたが、職業や経歴、学歴や実績など関係なく新入会員である私の意見や行動を尊重して受け入れてくれるフラットな団体でした。忖度なしに、私はそう思います。

そこから(公社)中野青年会議所メンバーとして活動させていただき、今まで知らなかった(公社)中野青年会議所の歴史に触れることとなりました。幼少期、家族と出掛けた中野ションションまつりや山ノ内どんどん、信州なかのバラまつりを主催したことは、地域の魅力を築き上げました。他にも、私が感銘を受けたのは、世界的なイベントであるオリンピックの誘致を実現し、地域に多大なる恩恵をもたらした当時の(公社)中野青年会議所のメンバーの熱意です。

山ノ内町・中野市に暮らす人なら触れていた“こと”の裏には(公社)中野青年会議所の先輩方の地域を愛する心がありました。

 

【夢を叶える場所】

・あなたの夢はなんですか?

会社を大きくしたい、お金持ちになりたい、マイホームを持って幸せな家庭を築きたい。

その問いに明確に答えられる人は少ないと思います。なぜなら日常のせわしさの中で立ち止まって考える機会がないからだと思います。私もそうです。

・あなたの子供の頃の夢はなんですか?

プロ野球選手になりたい、パイロットになりたい、タレントになりたい。

まだまだ無知だった頃はなんでも口に出していました。しかし、成長し色々なことを経験して夢は変わっていくと思います。子供の頃に思い描いた夢を叶えている人は一握りだと思います。

2018年の私に、今の夢、子供の頃の夢、この二つの夢を真剣に考える機会が訪れました。翌2019年、委員長を任せていただいた時です。自分が暮らす地域に何が必要か、自分が暮らす地域に何ができるか、どうしたら明るく豊かになるか、辿り着いた答えが「HERO」でした。子供の頃に夢見ていたHEROに会えたらどんなに嬉しいか、だったら自分がHEROになればいい。決意をしてからが本当に大変でした。

 

委員長のおもちゃになるのではないか。

HERO誕生秘話はただのポエムじゃないか。

先輩が積み立ててくれた予算の無駄使いだ。

 

そりゃそうです、やったことがないのですから、当然の意見です。私は青年会議所を絶対辞めてやる、こんなに面倒くさいなら個人的に作る、というところまで思い詰めました。しかし、私には仲間がいました。行き詰まっている時に手を差し伸べて助けてくれるメンバーがいました。今考えれば、厳しい意見もより良い事業にする為の、愛の鞭だったのだと思います。

私はこの「HERO」を作りあげる事業で、夢と向き合うこと、地域と向き合うこと、仲間がいること、信念を曲げないことなど、沢山のことを学びました。それは、(公社)中野青年会議所と出会い、かけがえのない仲間と出会えたからだと思います。

 

JCで夢叶えたね。」と言われますが、

「はい、叶いました!」と胸を張って言えます。

 

そうです。青年会議所とは夢を語り、夢を叶える場所でもあるのです。

 

【胸を張れ】

私たち(公社)中野青年会議所メンバーは明るい豊かな社会の実現に向けて、地域の為に何ができるかを真剣に考えています。それが地域の為になったかどうかは、私たちではなく地域の方が決めることです。自分たちが地域の為だと信じて、何時間も何回も話し合います。時には衝突もします。それは皆、真剣だからです。自分たちが支払った年会費を使って、会社や家族に協力してもらって活動しています。新型コロナウイルスの影響で何ヶ月も計画していたことが白紙になることもあります。そんな状況の中ようやく事業が行えたら、その日くらいは羽目を外してもいいと思います。世間からの風当たりが強い時もあります。地域の方に喜んでもらえて嬉し涙を流す時もあります。こんなに自己犠牲をもろともせず、勇敢に活動する団体はありません。

 

だから、胸を張れ!

《基本方針》

『全員参加のまちを目指して』を2019年(公社)中野青年会議所50周年ビジョンとして掲げ、活動してきました。2020年の新型コロナウイルス感染拡大から3年が経過した今、(公社)中野青年会議所でもオンラインツールを活用することが当たり前になり、リアルでのコミュニケーションが取りにくく、事業の構築もより柔軟性が求められてきています。行動様式が目紛るしく変化する中で、明るい豊かな社会を築く為に、(公社)中野青年会議所がその時々で地域にできる最大限のアプローチを模索して取り組みます。
以下の3点を活かし、(公社)中野青年会議所らしい事業を行います。
① 地域との協働
② 地域のことを熟知したメンバー
③ メンバー間のチームワーク

  
  
(公社)中野青年会議所の活動エリアは中野市だけではなく、山ノ内町も含まれます。志賀高原や湯田中・渋温泉郷といった全国有数の観光資源に恵まれた山ノ内町の様々な魅力を、中野市を含む地域内外の方に周知・体感してもらい、山ノ内町を愛するきっかけとなる事業を行います。
  
  
 私たちが青年会議所活動を行えているのは会社や家族の協力があるからです。54年間山ノ内町・中野市で活動してこれたのは、地域の方々の支えがあるからです。今まで以上に強い絆で協働していける様、身近な人や地域の人に、感謝の気持ちを伝えて、恩返しをする事業を行います。
  
  
 己の限界は突破するものであり、限界に挑む人に人は惹かれます。(公社)中野青年会議所メンバーが限界に挑み、魅力を存分に引き出し、限界突破を通じてメンバー間の交流を深めます。
 また、『限界突破』を合言葉に、会員拡大運動を全体事業として行います。

  
  
 55周年という節目の年を迎えるにあたり、今まで協力支援してくださった地域の方々、(公社)中野青年会議所を築き支えてくださった先輩方へ感謝の気持ちを込めた周年事業の準備を行います。
  
  
 Afterコロナの時代でも、青年会議所活動が円滑に行えるよう、適正な事務運営、明瞭な会計管理を行います。また、総会や理事会、正副理事長会議の設営を行い、(公社)中野青年会議所活動(各委員会、各例会、総会、理事会など)の発信もメディアやSNSにて行い、どんな団体なのか知っていただく広報活動を行います。事業の完成度と会員の士気を高める為に、アテンダンスの管理・表彰を行います。