MEMBER理事長所信

公益社団法人中野青年会議所 2020年度理事長 丸谷 繁弘
公益社団法人中野青年会議所
2021年度理事長 髙木 一成

【所信】

はじめに
新型コロナウイルス感染拡大に伴い世界各国が非常事態体制を敷いた2020年。この一年間でそれまで当たり前だった多くのことが当たり前で無くなってしまいました。私たち中野青年会議所においても予定していた活動の数々が中止になるなど、従来の活動ができないという状況に追い込まれました。こうした状況はしばらく続くとみられ、“with コロナ”が一つのキーワードとなり、私たちは生活する上で引き続き従前と異なる行動様式が求められます。行政や企業などのあらゆる活動体においても今まで以上に柔軟であることが求められ、合理性の無い慣例や慣習は今回を機に見直されるというケースが多いのではないでしょうか。私たち青年会議所のような団体においても従来の慣例や慣習の必要性、もっと言えば団体自体の必要性が問われるようになってきていると感じています。
今回の危機において、平時に何かできるのは当たり前であり、有事にどれだけのことができるかが本当の組織の力だと思い知らされました。また、個人としても変化に対する耐性を付けることが必要だと感じました。私たち青年会議所は40歳までしか活動できません。その貴重な1年をこの逆境に負けずに実りあるものにしていきます。

私たちの求める豊かさとは

私たち中野青年会議所は2019年に50周年を迎えて、今一度自身の存在意義を見つめ直す時間を得ました。そこで確信したことは、時代の移り変わりとともに社会が大きく変化していても、私たちの活動の目的が「明るい豊かな社会」の構築であるということは不変であり、そしてそれを目指す我々の想いも変わっていないということです。
世界の多くの国は資本主義の名の下に自由な競争を行い、そこから得る利益を最大化するために大量生産・大量消費を行ってきました。中野青年会議所が設立された約50年前、日本はその資本主義のもとに10%近い経済成長を続けていました。物が無い時代はそれでよかったのでしょうが、今私たちの周りには幸運にも物が溢れ、便利で快適な生活を享受できています。しかし同時に、成長余地が無くなり、停滞感や閉塞感が蔓延していると感じています。また、環境問題や格差問題が起きていることも事実です。物や金が重要でなくなったとは言いませんが、GDPや経済成長と言った従来の物差しだけではなく、新しい物差しで豊かさを測る必要性がでてきているのではないでしょうか。私たち中野青年会議所は今まで先輩諸氏が積み上げてこられた過去、私たちが今立っている現在、それから今の子ども達が活躍する未来を見つめて、変わりゆく豊かさを捉えて活動して参ります。

青年会議所とは

私がいつも疑問に思っているのは、学校ではテストで常に正解を求められてきたのに、卒業して社会に出た途端に正解の無い問題と向き合わされるということです。それから、学校の勉強は一人でやることが多いですが、社会では一人で完結する仕事の方がはるかに少ないということです。青年会議所はこの答えの無い社会課題にアプローチすることで、社会で必要な答えの無い問題への向き合い方を学ぶことができます。また、青年会議所とは名前の通り会議をする場です。会して議して、議して決するのが会議です。躊躇わずに意見をぶつけ議論をする。そして多様な意見をまとめ上げ、決定し、実行する。この繰り返しにより、意見をまとめて結論にたどり着く力、そしてそれを実行するリーダーシップを身に着けることができます。こうした日々の活動で身に着けた力を更に仕事や別の活動で生かしていくことで、より地域に貢献することができると同時に私たちの活動に賛同してくれる人が増え、明るい豊かな社会を生み出す活動の好循環が起きると信じています。

地方の重要性とは

地方創生が叫ばれて久しいですが、東京への人口の転入超過数は大きくなる一方です。都会への一極集中は効率という面からみると有効なのかもしれません。また、日本の都市は洗練され、利便性も高いという点で他の海外の都市とは違った魅力があることも確かです。しかしこれから先、計画され開発された都市だけが生き残っても、そこは日本という名前であるだけのアイデンティティのない国になってしまうのではないでしょうか。地方がもつ風土、文化、風習、産業などは間違いなくこの国の魅力の一つです。また、インターネットやSNSの普及によりそうした地方の魅力を発信することが簡単になり、地方の持つポテンシャルを発揮しやすい土台が出来上がったと考えています。中野市・山ノ内町に暮らす人たちが、この地域も日本という大きなパズルを形作る大事な1ピースであることを自覚し、この地域を大事にする心「郷土愛」を持ち、それを守り育てていけるような活動をしていかなければなりません。

委員会・対策室 と 基本方針

従来の価値観が変化する時代を迎え、それは2020年を機に一気に加速しました。私たち中野青年会議所はこれまでの常識にとらわれず、新しい豊かさや価値を発見・定義し、この地域で本当に必要とされている活動を展開していきます。地方には固有の特色があり、それは自然や文化であったり、経済的な資本であったり、そこに暮らす人やその人達が構築するコミュニティーだったりします。自然や文化などの地域の魅力、地域を支える経済や産業、この地域で暮らす人財、私たち中野青年会議所の組織力の4つを柱として活動して参ります。

魅力価値発信委員会
魅力価値発信委員会
地域の魅力と一言で言ってもそれは、自然、文化、産業など多岐に渡ります。私たちの地域には私たちの固有の魅力があるはずです。人々が何に魅力を感じるか、何に価値を感じるかは社会の変化と共に変わってきています。地域魅力発信委員会は、この地域で暮らすことの価値の再発見や全く新しい価値の定義をし、それを発信していくことで地域に暮らす人々の郷土愛を育むとともに、地域外の人たちにも私たちの地域の魅力の認知してもらえるような事業を行います。
地域経済支援委員会
地域経済支援委員会
大量生産・大量消費の社会が限界を迎え、人々の消費行動が変わりました。これからは「本当に欲しいもの」か「本当に必要なもの」が生き残る時代になったと考えています。また、デジタル化、グローバル化が進んだことで地域と世界の距離は縮まり、人々の働き方も変化しています。地域経済支援委員会は、地域を支える経済や産業もこうした需要、距離、働き方の変化の中で維持発展していけるように、この地域で働く人、事業を営む人や事業体を対象に向けた事業を行ってまいります。
未来人財育成委員会
未来人財育成委員会
地域の未来を作るのはそこで生まれ、育ち、働く人たちです。これからは人工知能、IoTの普及により働き方やコミュニケーションの方法が変化し、多くの仕事が自動化・省人化されていくことが予測されています。機械と人の関係性が変化し、社会全体が大きな変化を迎える未来においては、ただ受け身で流されるのではなく、自ら課題を発見し解決を図るような人財が求められます。未来人財育成委員会はこうした未来に力を発揮できるような、自己肯定感を持って、主体的に生きていける人財を育てる事業を行ってまいります。
組織力向上委員会
組織力向上委員会
明るい豊かな社会の実現には継続的な活動が必要になります。しかし昨今、中野青年会議所も含めて青年会議所全体で会員の減少が叫ばれ、将来にわたった継続的な活動が難しくなってきています。重要なことは、ただ単に勧誘をして会員を増やすことではなく、この組織が生み出す成長の機会を通じてこの地域を良くしようという想いを持った仲間を増やすことです。そのためには、メンバー一人ひとりが青年会議所の活動の意味や意義を理解し、組織全体でそれを体現することで賛同してくれる人を増やす必要があります。組織力向上委員会は、会員間の交流、新規会員の獲得、既存会員の研鑽を推進することでメンバー一人ひとりの力、それから組織の力を向上させ、これからも必要とされる青年会議所であり続けるための事業を行います。
事務局
事務局
組織は社会情勢の急激な変化へ柔軟な対応が強く求められています。一方、中野青年会議所は公益社団法人としてのコンプライアンスの遵守も同時に求められ、組織運営は難しくなっております。しかしながら、近年テクノロジーの発展により時間や距離の概念が大きく変わりました。私たち中野青年会議所もテクノロジーの利用により社会の要求に迅速にこたえることを可能にする必要があります。事務局はその旗振り役として新しい組織運営の在り方を模索していきます。また、中野青年会議所活動の扇の要として、適正な事務運営、透明性の高い会計管理、中野青年会議所活動を周知するための広報活動を行い、円滑かつ迅速な組織運営の実現に務めます。また、委員会活動の活発化、活動状況の共有のためのアテンダンスの管理・表彰を行うことで、全員参加の組織風土を実現するための活動を行います。