MEMBER理事長所信

公益社団法人中野青年会議所 2020年度理事長 丸谷 繁弘
公益社団法人中野青年会議所
2024年度理事長 阿部 一博

≪所信≫

【はじめに】

中野青年会議所は1970年に設立され、今年度創立55周年という節目を迎えます。地域の方々をはじめ先輩諸兄、関係するすべての方にご理解ご協力をいただいていることに関して深く感謝いたします。創立以来この地域の発展のため、絶え間なくまちづくり運動を展開してまいりました。中野青年会議所の事業の功績や情熱は現役メンバーへと受け継がれています。

近年様々な要因によって今までにない速度で時代が変化しています。急速な少子高齢化が進み社会構造が大きく変化していることや、世界中に影響を与えた新型コロナウィルスにより社会環境は一変しました。さらに異常気象から起こる自然災害のリスクが全国的に高く、この地域においても想定外の災害の危機感が高まっていることがあげられます。より良い未来を目指すため、社会構造や経済環境の変化や、あらゆる危機にどう備えるかなど、持続可能な地域を創ることが求められ、私たち青年の前向きな活動が必要だと考えます。今後も時代の変化に合わせ、地域課題に真摯に向き合い、地域に根差したまちづくり運動を展開することで、地域のより良い未来を切り開いていきます。アフターコロナともいわれる新時代へ、気持ちも新たに明るい豊かな社会の実現へ向け、積極的に行動していきます。

 

【恩返し】

私は26歳のとき、先輩に誘われて中野青年会議所へ入会しました。活動を通し多くの貴重な経験を積み重ねてくることができました。いつも気にかけていることは、人との繋がりを大切にするということです。時には青年会議所活動と仕事、家庭のバランスがうまくいかない時期もありました。このバランスを保つには誰かの理解と協力が必要不可欠になります。自信を無くしてしまうことや、悩む時期もあるかと思います。そんな時こそ、まわりにはたくさんのかけがえのない仲間がいること、そして自分自身も地域と繋がっていることをメンバーには忘れないでほしいと思います。青年会議所は単年度制で毎年メンバーが入れ替わり、役職も変わります。メンバーの入会や卒業があり、毎年多くの出会いがあります。人の成長は人との関わりから生まれるものであって、どこまで成長するかどうかはこの関わり方によって大きく左右されると思います。私は出会いの機会に恵まれ、自分自身が大きく成長できたのだと実感しています。自分を育ててくれた先輩方、支えてくれる仲間、関係する皆さまの存在が私を突き動かす原動力となっていました。55周年である今年度は、より一層感謝の気持ちと恩返しの想いを伝える年にしていきます。

 

【絆を築く】

青年会議所は多種多様なメンバーが社会貢献を目的に集まり組織されています。価値観も様々で自由な発想を持ち、メンバーと共に同じ目標に向かい運動を起こしていく団体です。ひとりが運動を起こすより、より多くの同じ志を持ったメンバーが同じ方向に進む方が、影響力のある大きな運動へと進化することができます。メンバーが各々の考えや想いを共有し、運動を展開することにより、その考えや想いが地域の皆様に伝わり、50周年で掲げた「全員参加のまちづくり」という目標に近づくことができるのではないでしょうか。そのために重要だと思うことは、絆を築くことだと思います。絆とは人と人をつなぐ目に見えない信頼関係で、お互いに切磋琢磨し信頼関係を築き上げることが、この組織の良いところです。絆を構築しなければ青年会議所として良い活動をすることはできません。例えば、例会を担当する委員会からアイデアが出され、よりよい事業を構築しようと議論を重ねていく、この時間が絆を築き上げていきます。絆を築き、目標に向かって協働することができれば、組織の質が向上し、事業を通し地域の皆様から信頼していただくことにつながると信じています。恩返しの想いを持ち、心をひとつに絆を築く組織作りを行います。

 

【行動力】

どんなに立派な理想があっても、どんなに良い計画があっても、実行しないと意味がありません。行動を先延ばしにしてしまう、失敗を恐れマイナス思考になってしまうなど、行動を躊躇してしまうこともあります。何か行動を起こそうと思った時や、新しいことを始めるときは、まずやってみることが重要だと思います。その一歩踏み出すことに大きな意味があり、前進しないと成功も失敗もありません。失敗したとしても失敗は成功の基となり、失敗から学ぶことが成長につながります。青年会議所においても結果を恐れず、自ら踏み出す行動力や活動に参加する気持ちを持つことが必要だと考えます。それぞれの立場で自ら勇気を持ち、前向きに行動していきましょう。青年らしい意欲的な姿は地域発展に必要不可欠で、この行動力は中野青年会議所の魅力となり、地域の方々に伝わるのだと思います。もっと多くの方に魅力が伝わるよう、活発な運動を展開していきます。

 

【結びに】

厳しい時代、こんな状況だからこそ私たちはまちづくり団体の先駆者となり、なぜ活動するのか、誰のために活動するのか、どのような運動が最適なのかを考え、人と人との絆を築き、メンバーが一致団結して地域から信頼される魅力ある組織を構築してまいります。

《基本方針》

中野青年会議所は創立以来、中野市、山ノ内町の明るい豊かな社会の実現に向け運動を展開してきました。どの事業も輝かしい軌跡となって現役メンバーへと受け継がれています。55周年を迎える本年は歴史から想いを学び、想いを受け継ぎ、さらに発展させていけるよう、メンバーと共に魅力あふれる事業を展開していきます。

  
  
この地域の将来を担うこども達のために夢や希望、将来の目標を持てる事業を行います。こどもには無限の可能性があると思います。可能性を信じ挑戦できる、行動の選択肢を広げる、こども達の将来のやる気に繋がるような支援をします。そして将来、社会をたくましく生きていく能力につながるよう、可能性を広げる事業を行います。
  
  
 中野市、山ノ内町に対する地域の課題解決に取り組み、事業を通じて地域に活気をもたらす事業を行います。人口減少による人手不足の問題、景気低迷による地域産業の減速、気候変動による自然災害のリスクなど多くの課題が存在します。これらの課題に取り組むことにより、地域がより活発になるよう、賑わいと活気あるまちづくりを目指して事業を行います。
  
  
 未来のために会員の拡大は必要不可欠です。会員が増えれば組織の強化につながります。未来を見据え、会員数増加やメンバーの個の質を向上させ、組織の成長と個人の成長につなげます。メンバー参加率の向上に向け、青年会議所活動に参加しやすい明るい雰囲気づくりを心掛けるとともに、メンバー同士の絆を強化する事業を行います。

  
  
2024年に中野青年会議所は55周年を迎えます。今までご支援ご協力いただいた地域の皆様や、先輩方をはじめ関係するすべての方に、感謝の気持ちを込めて記念式典を行います。
  
  
計画的かつ効率的に活動できるよう円滑な組織運営を担います。総会、理事会、正副理事長会議の各会議の設営や日程の管理を行い、公益社団法人として透明性の高い会計管理を目指し、情報発信を各委員会と連携しSNS等で積極的に地域に発信する広報活動を行います。会員の参加意欲向上に向け出席管理・表彰を行います。